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みんなの味方~ビジネスサポートブログ~


間違いやすい日本語

間違いやすい日本語

◎話し言葉

日常の会話で何気なく使用しているフレーズ。それって本当に正しい?そんな疑問を解消します。

1.とんでもございません×→とんでもないことでございます○

「いえいえ、とんでもございません。」、電話でのやり取りで普通に聞こえてきそうなフレーズです。
しかし、「とんでもない」で一つの言葉で「ない」だけ丁寧にする事はできません。「いえいえ、とんでもないことでございます。」が正解。


2.取り付く暇がない×→取り付く島がない○

「あの人、忙しそうで取り付く暇がないな~」、正しく意味が通る文法に見えます。
しかし、上記のような慣用句はありません。
本来は「取り付く島がない」が正解で、船で海へ出たが立ち寄る島もなくどうしたらいいのか分からなくなることから「途方に暮れる」を意味しています。
相手が忙しくて、話すきっかけがない状態から「島」と「暇」を間違って使用するようになったと思われる。
「恋人に振られて、取り付く島がない。」が正解。


3.汚名挽回×→汚名返上○

「昨日のミスはすみません。今日は、なんとか汚名挽回いたします。」
こいつ大丈夫か?って思っちゃいます。
汚名は挽回ではなく、返上して下さい。名誉挽回と混ざってしまい使用されているみたいです。
「今日は、汚名返上(名誉挽回)するので、おまかせください。」と胸を張って言って欲しいものです。


4.足元をすくわれる×→足をすくわれる○

「まさか、新人のアイツに足元をすくわれるなんて…。」
足元はすくえません。似た言葉として「足元を見る」があります。その言葉と混同してしまった間違いです。
正しくは、「足をすくわれる」ですきを突かれて失敗させられるといった意味があります。
「まさか、新人のアイツに足をすくわれるなんて…。」と言えない限り、何度も足をすくわれる事になりそうです。


5.熱にうなされる×→熱に浮かされる○

「昨日の晩、すごく熱にうなされてしまった。」
苦しかった事は、なんだか伝わってきます。しかし、「うなされる」とは、悪夢などを見て思わず苦しそうな声を出すことを意味します。
「熱に…」からはじまる言葉は、病気で高熱のためにうわごとを言うといった意味の「熱に浮かされる」が正しい表現となります。
どうしても、「うなされる」を使いたければ、「熱でうなされる」が正解となります。


6.二の舞を踏む×→二の舞を演じる○

「こんな資料を持参すると、●●さんの二の舞を踏むことになるなぁ」
同じ失敗を繰り返すことの例えで用いられていますが、間違った表現になります。
「二の舞」とは蔵面をつけて行う雅楽の曲名の一つであり、「安摩」の舞の次に演じられる舞で、咲面をつけた老爺と腫面をつけた老婆が、わざと失敗しながら安摩を演じる滑稽な舞のことを指し、そこから「二の舞を演じる」は同じ失敗を繰り返す例えといった意味になりました。
「二の足を踏む」と混同したことが間違いが広がった原因とはなるのですが、「二の舞を演じる」が正解となります。


7.舌の先の乾かぬうちに×→舌の根の乾かぬうちに○

「今日から禁煙だ!!って言ってたのに、舌の先の乾かぬうちに、一服してるよ」
たくさんの人が、「言い終わるか終わらないうち。言い終えてすぐに。」という意味で上記のような言葉を使用します。
しかし、正しくは、「先」ではなく「根」が正解です。
よって「今日から禁煙だ!!って言ってたのに、舌の根の乾かぬうちに、一服してるよ」が正しい表現になります。


8.明るみになる×→明るみに出る○

「これで事件の真相が明るみになるぞ」
いかにも、さすが名探偵って感じのセリフです。
しかし、隠されていたものが明るみ(明るいところ)に出てあきらかになるといった意味で使用されているため、明るみになるだと明るいところになるというようなニュアンスになるため、間違いになります。正解は「明るみに出る」です。
「これで事件の真相が明るみに出るぞ」といえる名探偵に出会いたいものです。


9.うる覚え×→うろ覚え○

「今日のテスト範囲の内容、うる覚えなんだけど…。」
「もうちょっと勉強しておけば…」、誰でも一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか?
意味としては、不確かな記憶を意味しています。「うる」では、不確かといった意味は表現されません。
「うろ」は漢字で表すと、「疎」「洞」「烏鷺」などと記述できます。「うる」よりしっくりくる事がお分かりいただけましたでしょうか?
「うる」は文字や音が似ていたことで間違われているみたいです。よって、「今日のテスト範囲の内容、うろ覚えなんだけど…。」と思い切り後悔しましょう。


10.思いもつかない×→思いもよらない○

「本当に君は、思いもつかない行動ばかりだな。」
褒めてるのか貶しているのか、微妙なセリフですね。
想定外、想像を超える意味を伝えるのですが、「思い」が「寄る」の否定で表現する事になります。
よって「つかない」ではなく、「思いがよらない」が正解です。
「本当に君は、思いもよらない行動ばかりだな。」と言えるまで、君の行動なんて一生わからないかもしれません。


◎書き言葉

パッと見た感じ(漢字)は正解!でも、知らずに恥をかいているかも?間違いやすい書き言葉を厳選しました。

1.親不幸×→親不孝○

「親不幸ばっかりな、私を育て上げてくれてありがとう。」
感動の手紙によく見られるフレーズではないでしょうか?「親孝行」とは、子が親を敬い大切に尽くすことを意味します。
孝行と逆の意味で用いられる言葉となりますので、「親不孝」が正解となります。
不幸でも意味は、正しいような気もしますが、「親不孝ばっかりな、私を育て上げてくれてありがとう。」の方が、感動が大きいです。


2.短刀直入×→単刀直入○

「短刀直入にご回答ください。」
短く済ませばいいのかなと思ってしまいますね。
「たんとうちょくにゅう」とは、そもそも一本の刀で敵陣に乗り込むことから「いきなり本題に切り込む」ことを意味する言葉です。
一本の刀=単刀となるので、正しくは、「単刀直入」となります。
変換ミスに気をつけ、「単刀直入にご回答ください。」と本題にズバッと切り込んでください。


3.絶対絶命×→絶体絶命○

「会議で使用する大事な書類をなくしてしまった。絶対絶命だ。」
人によっては、死んだほうがマシと「絶対絶命」と書いてしまいそうです。
「ぜったいぜつめい」とは、「体もしくは命が尽きるほどの危機」といった意味を指します。
よって「対」ではなく、「体」を使用し、「絶体絶命」が正解となります。
「会議で使用する大事な書類をなくしてしまった。絶体絶命だ。」命ある限り、様々な危機を乗り越えて欲しいです。




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