
コマンドプロンプト:tree
ドライブやパスのフォルダ構造を表示する用途に用いるtreeコマンドを解説します。
tree形式
tree ドライブ・パス (オプション)
使用例
Dドライブ構造の表示
treeのあとにドライブ名を指定します。
ドライブ名には、D:\などのパスで指定します。パスを省略した場合、カレントディレクトリとみなされる。
tree tree D:\

指定したドライブ・パスが存在していない場合は、エラーが表示されます。
オプション一覧
treeコマンドで使用できるオプションの一覧をまとめます。
オプション | 内容 |
---|---|
/A | 拡張文字ではなくASCII文字で表示します。 |
/F | 各フォルダの中に存在するファイル名も表示されます。 |
tree /F

オプション/Fをつけた場合の使用例です。フォルダ名だけでなくファイル名も表示されていることがわかります。
あとがき
色々なことに「木」を例えて用います。
根を張り、幹が伸び、枝が分かれ、葉をつける。多かれ少なかれ、この世の事象は、こういった形にあてはまるからでしょうか?
少なくとも根幹があり、そこから派生するといった点がない事象は存在しないでしょう。
パソコンでいうと、根幹のプログラムがあり、精密機器で構成され、様々なファイルで、ユーザーに様々な提供をしてくれます。
さらに細かくプログラムや精密機器などもその作成において「木」を構成しています。
treeコマンドは、パスやフォルダの構成を確認することを目的とします。
この構成が普段、漠然としか頭にない方は、一度全体を把握する上でもコマンドを利用してみてください。
このコマンド自体で操作が可能といった訳ではないですが、きっと何か気づく点が見つかると思います。
桜は花びらだけを見るから美しいのではありません。全体を見るから花びらが美しく見えるのだと思います。
全体を見つめること。ある程度の視野も必要で難しいかもしれません。
東京は日本の一部、日本は国の一部、国は地球の一部、地球は太陽系の一部…のように今見ている何かは、より大きな何かの一部です。
パソコンを理解する上、はたまた仕事のレベルを一段階上げる上で大切な考え方の手助けになるコマンドなのかもしれません。