AVERAGEIFS関数(複数条件付平均値)
指定した範囲の中で複数の条件を満たすセル(条件は、演算や文字列の一致などを用いることが一般的です。)を検索し、その平均値を求める用途に用いるAVERAGEIFS関数を解説します。
AVERAGEIF関数は一つの条件しか指定できませんでしたが、複数の条件を指定できます。男性で30歳以上のテストの点数の平均値を算出することが可能です。
AVERAGEIF関数より更に条件を絞ることでより細かいデータとして活用できます。
◎AVERAGEIFS関数構文
=AVERAGEIFS(平均対象範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2,…,条件範囲127,条件127)
平均対象範囲 | 平均値を求めたい数値が入力されているセル範囲(D7:E7など)を指定します。範囲の中から検索条件に一致したセルと同じ行(または列)にある平均対象範囲の中のセルが計算の対象です。 |
条件範囲 | 検索の対象とするセル範囲(C7:E7など)を指定します。 |
条件 | 直前の条件範囲の中からセルを検索するための条件("男"など)を指定します。条件の組みは最大127となっています。 |
指定する範囲はどちらも、「=AVERAGEIFS(F7:F11,C7:C11,"○",D7:D11,"×"」とセルを指定する事しかできません。
※AVERAGEIFS関数特記事項
•指定できる条件は127組となります。
•平均対象範囲と条件範囲は、行数と列数が全て同じ(範囲1:C7:C12、範囲2:D7:D12など)である必要があります。範囲がずれている場合はエラーになります。
•ワイルドカード文字(*、?、~)が使用できます。
•平均対象範囲の中に入力された数字以外の文字列、論理値、空白のセルは無視されます。
•条件は、AND条件となり、全ての条件を満たす平均対象範囲にあるセルで計算されます。条件のどれかが満たされていた場合に計算したい場合、AVERAGEIF関数とOR関数を組み合わせます。