
コマンドプロンプト:del
指定したファイルを削除するdelコマンドを解説します。
del形式
del (オプション) ファイル名(またはディレクトリ名)
使用例
ファイルの削除
ファイルの削除を行うには、絶対パスでファイル名を入力します。ファイル名ではなくディレクトリ名を指定すると、指定したディレクトリ下に存在している全てのファイルが削除されます。(この場合は、オプションなしで確認メッセージが表示されます。)
del D:\test\test1.txt del D:\test\

オプション一覧
delコマンドで使用できるオプションの一覧です。よく使用するオプションも多く必読です。
オプション | 内容 |
---|---|
/A | 指定された属性のファイルを削除
※/Aでコロンの後にローマ字または記号を入力することで属性を指定できます。 Rで読み取り専用・Hで隠しファイル・Aでアーカイブ・Sでシステムフィル・Iで非インデックス対象ファイル・Lで再解析ポイント・-でその属性以外 |
/P | 各ファイルを削除する前に「削除していいか?」といった内容の確認メッセージを表示 |
/F | 読み取り専用ファイル(上書き保存などができないファイル)を強制的に削除 |
/S | 全てのサブディレクトリから指定されたファイルを削除 |
/Q | ワイルドカード(*など)を使用して一括削除する場合、確認メッセージを表示しない。(QUIETモード) |
以下にオプションの使用例を示します。
del /P D:\test\test2.txt del /Q D:\test\*.txt

delコマンドは、ファイルの削除に利用します。よくある失敗例として、大事なファイルを消してしまったといった事例があります。
使用の際は、ファイルを保存してあるパス・削除するファイルのファイル名を確認し、「うっかり」をなくしましょう。
そして、膨大な不要ファイルの整理などに利用してください。
あとがき
「削除」って、正直あまり良い言葉ではないイメージが強いです。
明らかに要らないって分かっているゴミを削除するならともかくとして、自分が一所懸命作ったファイルを削除するなんて…。
でも、そんなことも言ってられません。部屋の中に無限に物が置けないように。パソコンの中にも無限にファイルを置ける訳ではありません。
削除するか別の媒体にデータ移行以外に手段がありません。
絶対に保管する必要がないファイル以外は削除が一般的でしょう。
働き始めの頃は、「○○のファイル削除しておいて」って指示が嫌いでした。会社のパソコンはネットワーク上の共有フォルダを利用していたため、削除したファイルはゴミ箱に移らず、完全に消えてしまいました。
「この自分の操作が間違ってファイルが復元できなくなったら…」なんて思うだけで、ただ消すという単純操作が妙に重く感じたことです。
今では、バックアップとるのが当たり前って思われている方も初めは同じ気持ちだったでしょうか?
良いものは長く残し、悪いものは早く捨てる。そういった取捨選択ができるのは経験値があってこそです。
「削除できる」ってことが、自分で選択できること、重要度を理解していることに直結します。
筆者のイメージかもしれませんが、いつまでも昔の書類などを破棄できない人ほど仕事ができない傾向が強い気がします。
限られた時間の中で「即決」できるは何ものにも変えがたい強みってことです。
人生と同じように、悪いを早く切り捨てれるようにdelコマンドを利用してみても面白いかもしれません。